カードローンの遅延損害金とは?

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カードローンでお金を借りていたら返済期限を過ぎてしまった。

今この記事を読んでいる方は現在進行形で返済を遅延してしまっている、もしくは過去遅延してしまった経験がある方なのではないでしょうか。

こんな時困るのは遅延損害金の存在。多くの方が実際に遅延してしまうまでこの損害金について詳しく理解していないと思います。

しかし返済期日を過ぎてしまったら利息以外にも遅延損害金を絶対に払わなければいけません。

そこで今回は遅延損害金について詳しく説明します。

遅延損害金とは

遅延損害金とはお金を借りた方が返済期日までに返済ができなかった際に発生する損害賠償金です。「遅延利息」と呼ばれることもあります。

具体的には返済期日に貸金業者が債務者の残高が足りず引き落としができなかった場合、ATMでの入金が間に合わなかった時に発生します。

1日でも遅れてしまうと発生してしまうので注意しましょう。

返済を遅延してしまうと元本+利息に加え遅延損害金を支払わなければいけません。

カードローンの遅延損害金も利息制限法の制限を受けるので上限は20%までです。

貸金業者からの借入における遅延損害金は年20%を超えることができません。
引用元:全国青年司法書士協議会

20%以上の遅延損害金を取っている業者は違法なので気をつけてください。

遅延損害金の計算方法。大事なのは少しでも早く返すこと!

遅延損害金の計算は以下の通りです。

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借入残高で計算するので返済が済んでいない額が多いほど損害金は大きくなります。また遅延日数が増えてしまうとより多くのお金を払わなければいけません

遅延損害金利率が20%の消費者金融で計算式を当てはめた例をみてみましょう。

〈例1〉返済していないお金が100万円あるAさん。支払日から30日経っています。

100万円(借入残高)×20%÷365×30日(遅延日数)=16,438円

〈例2〉残り返済額が300万円のBさん。支払日から90日経ってしまっています。

300万円(借入残高)×20%÷365×90日(遅延日数)=147,945円

例1と2で金利率は変わりませんが遅延損害金に10倍近い差があります。いかに借入残高と遅延日数が損害金を増加させていまうかがお分かり頂けたのではないでしょうか。

大事なことは少しでも早く、できる限り残高を減らすことです。

会社ごとの遅延損害金

貸金業者ごとに遅延損害金年率は異なります。以下が主な消費者金融と銀行ローンの年率です。

ほぼ全ての業者が上限ぎりぎりの20%の金利を課しています。

遅延した際の貸金業者の対応

一度遅延を経験したことがある方はお分かりかもしれませんが貸金業者で不払いがあると業者は催促をします。

銀行カードローンは保証会社、消費者金融ではそこの金融会社が以下の対応をするので注意が必要です。

ハガキ・電話による対応

不払いから数日後にハガキ・電話での催促があります。連絡が取れない場合は勤務先に電話をすることも珍しくありません。

ご自身の会社に、借金をしており返済が遅れていることがバレてしまいます。

自宅に送られる督促状

ハガキ・電話での催促に応じなかった場合、自宅に督促状が送られます。

ご家族に返済の滞りについて知られる可能性が高いので注意が必要です。

督促状でも連絡がない場合債権回収代行や裁判を起こされることもあります。絶対に最初のハガキ・電話での催促を無視しないことが大切です。

返金を遅延した際のリスク

返済が遅れてしまった場合どのようなリスクを被るのかが一番心配なことでしょう。

長期間返済が遅れるとブラックリストに載ることも

答えとして数日の遅延では信用情報に記録されること(ブラックリスト入り)はないです。7日程の遅れは初期延滞と呼ばれており、催促も厳しいくありません。

しかし長期間返済の遅れが続いてしまうと信用情報に事故情報として記載されてしまいます。長期間の遅延は絶対にしないようにしましょう。

また数日の返済遅延でも3回以上繰り返してしまうと信用を失う可能性があります。以下が法律事務所からの引用です。

過去に返済が3回以上滞ったり,長期延滞や債務整理の手続をしたことはありませんか? このように,「信頼を著しく損ねる契約不履行」があった場合,「信用情報機関」に登録されているあなたの個人信用情報に,特記事項として「事故情報」が登録されている可能性があります(俗にいう「ブラックリストに載っている」状況となっています)。
引用元:アディーレ法律事務所

やはり長期間の遅延だけでなく短期間の遅れも注意しなければいけません

カードローンが借りれなくなる

返済が遅延している間は新たに借入をすることはできません。

遅延金を完済すればまたお金を借りることが可能です。

返済が遅れるとわかった時点で業者に連絡をしよう

返済期限に間に合わせるのが難しいと思った時点必ず担当者に電話をして返済が遅れてしまうことを知らせてください。

事前に電話をすることのメリットは以下の3点。

  1. 貸金業者からの督促を止めることができる
  2. 業者の遅延者への印象が良くなる
  3. 消費者金融の場合支払日を延長してもらえることがある

残念ながら遅延をしたという記録を消すことはできません。

しかし事前に連絡し返済する意思があることを伝えるのはとても重要です。

消費者金融なら支払日を変更してくれる可能性もあります。

返済期日を守るためにすること

返済期限を守れない方は以下の点を徹底して損害金を払わないようにしましょう。

メールや通知を確認して返済期日を忘れないようにする

複数の業者でお金を借りているとうっかり返済を忘れてしまうこともあります。まずは業者ごとに返済期日をしっかりと頭に入れましょう。

返済日が近づくとメール・プッシュ通知で期日を知らせてくれるサービスもあります。メールや通知をこまめに確認することが大事です。

必ず借りる前に返せる金額なのかを計算する

利息を含め返済期日までに借りたお金に対して返済能力があるのかを確認してください。

利息の計算方法について詳しくはこちら

ご自身の返済能力を超えた借入は控えましょう

自分に合った返済方法を見つける

自分が最も馴染みがあり返済がしやすい方法を選択することも大事です。返済方法は【ATM振り込み】【カードローン口座へ振り込み】【引き落とし】から選ぶことができます。

この中で自分が期日を守りやすいであろう方法で入金するようにしましょう。

返済能力があるにも関わらず遅延をしてしまいがちな方は引き落としがオススメです。

遅延は絶対にしない。万が一してしまったらすぐに連絡をしよう

以上カードローンの遅延損害金について詳しく説明しました。

カードローンの遅延損害金はほとんどの業者で20%と利息制限法の上限ぎりぎりで設定されています。金利と比べて大変高く、返済をするのは正直バカらしいです。

先ずは遅延しないように上記で説明した対策を徹底してください。それでも万が一損害金を発生させてしまったらすぐに貸金業者に連絡を。返せなくても誠意を見せ、いつまでにどれくらい返済できるのかを伝えましょう。

皆さんの見せる誠意によって消費者金融であれば対応が変わることもあります。貸金業者からの連絡を無視することだけは絶対にやめましょう